古雜文庫

図書カード

萩原恭次郞:ボロの心臓の内壁にぶらさげられたる前世紀のもの五篇

表 題 ボロの心臓の内壁にぶらさげられたる前世紀のもの五篇
著 者 萩原恭次郞
底 本 『日本詩集』大正十四年(1926年5月14日 新潮社刊)
更新日 2021/11/09

「ダウンロード」をクリックすると、EPUBファイルをダウンロードできます。EPUB対応のブック・ビューアがあれば、こっちの方が快適かもしれません。 「ブラウザで読む」をクリックするとウェブ・ブラウザ上で読めます。ブック・ビューアのない方、手っ取り早く中身を見たい方は、こちら。
誤字・脱字等のご指摘はinfo@kozats.main.jpまで。

    Ⅰ 日比谷のベンチで

日比谷のベンチで
雪と愛が悲しいSの字を描いてゐる
靑い魚がどこともなく泳いで
空に寒い街並みが映つてゐる
頭の中に戀人の歐文字があつた
棄てゝある蜜柑の皮は自らを嘲笑ふ赤い舌である!